軒下の箱

やっているネトゲとか、何か書いたものとかをつらつらと。 不定期更新で行く予定

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というわけで、一部の人は知っていたやつです。
その一部の人からは『遅いんじゃね?』とか言われそうですがそこはご勘弁を。
刃魔の世界よりも混沌度とファンタジー度が上がっています。

そして登場人物数の限界にも挑戦しています。
……馬鹿です、あほです。
そこはちょっとばかり工夫を凝らす予定。

それと魔法に変わって異能力が存在する世界ですが、それの説明がまたややこしい。
刃魔だってあれで3~5割程度しか説明させれてないのに……。
……こういう場所だからできる卑怯技、「設定資料」でも作成してしまおうかしら。


そして裏では無謀な企画を考案中。
ここを見ている人参加型っぽくなってます。
見ている人が少数でも、気持ち悪いとか言われてもやるよ!
どこまでアドリブで書けるかの挑戦でもあるしね!
正直内容、Colorsも刃魔も何もかも似ているけどね……。








八つの島が浮かぶ世界。
緑島、夜島、灰島、水島、天島、鉄島、砂島、無島。
灰島を中心として七つの島が浮かぶこの世界に住む人々。
彼らは自身が生まれた時から持つ『象徴』、そして自ら自分自身に刻み込む『属性』、その二つが影響し合い生まれる『能力』。
それを用い、破壊と死を求める魔物に抗う。
普通の学園生活というのか、魔物との戦争というのか、人の欲に対する抵抗なのか、破滅へのプロローグなのか。
その物語をどう評すのかは、登場人物次第だろう。
何故ならば、人は十人十色、何をどう受け止めるかなどその人にしかわからないのだから。






Colors








夜の街を歩く小さな少女。
彼女の目的は、とある重要書類の焼却。
それを済ませて現場から立ち去る所。

「さて、どうしようか」

彼女は決して走らない。
走れば少しだけとはいえ目立つ。
逆に目立つことにより立ち回ることも可能ではあるが、今回はその必要はないだろうと判断する。
そもそも、自分の容姿が遺憾ながら実年齢よりも小さい……大体10歳程度に見えてしまうものの為、唯でさえ目立つ場合がある。
それなのにさらに目立つような行動は心情的に取りたくなかった。

「ちまちまとじゃなくて、一気に家ごと燃やしたかったけれど……」

呟きながら歩を進める。
今日もまた、自分自身の何かが燃え尽きぬままに。








途方に暮れる、というのはこのことを言うのだろうと少女は空を見る。
空を見ても帰って来るのは星空。
故郷ならば青い空が見れるのだけれども、ここは生憎故郷ではない。

「……はあ、何でこんなことになるんだろう。私の運勢、そこまで悪かったかな?」
「何をごちゃごちゃ言ってるんだ?」

ローブを着た男に囲まれているのは長い黒髪を持つ少女。
可愛い、というよりは綺麗といった中性的な顔立ちと白い肌。
白いパーカーを押し上げる双丘は一般的な女性よりも発育が良いらしく、囲んでいる男達も卑下た視線を送る。
さらに見た人間が全員美少女と評す外見、治安の悪い夜島でこうならない方がおかしいだろう。
そして、そんな美少女は薄暗い路地裏に連れ込まれた彼女は臆した様子もなく、ただ溜息をついていた。

「おじさん達、私を返してくれるつもりないよね?」
「へへっ、綺麗な顔してわかってんじゃねえか」

卑下た笑い声が響く。
そのせいか、彼らは聞くことができなかった。

「……正当防衛、ってことでいいよね」

そんな、呟きを。







「ひ、ひぃぃぃぃっ!」

路地裏を歩いていると男の悲鳴が聞こえて、小さな少女は思わず歩を止める。

「何が……」
「た、助けてくれぇぇっ!」

その声の主はいきなり現れたかと思うと少女と衝突して尻もちをつく。
対する少女は少しよろけたものの、壁に手をつくことで倒れることは避けた。

「痛っ……何すんのよ」
「へ、げ、て、手前は……」

男は少女の姿を見て怯えを怯えで上書きする。
この少女の存在は知っている。
知っているからこそ、関わりたくない。

「……手前? あんた、人にぶつかっておいて謝りもなしに手前呼ばわり?」

しかし、男の心中を察する訳もなく。
少女の目が険呑なものへと変わって行くのを見て、男は背を向けて逃げ出す。
だが。

「燃えてしまえ!」

少女の叫びと共に、男の羽織っていたローブが燃え上がる。
それに構ってなどいられないとでもいうように逃げる男は傍から見れば滑稽なものではあったが本人はそんなのんきなものではないだろう。
その様を一瞥して、男が出てきた路地裏に視線をやる。
角度が角度なのでよくは見えないが、そこに何か、男を畏怖に染め上げた何かがあることを少女は理解する。
見てはいけない存在なのかもしれない、けれども一度湧いた好奇心を無視することができずに炎を操る少女は路地裏へと歩を向ける。

「さて、蛇が出るのか、はたまた……」

呟いて路地裏を覗き込んだ彼女が見たのは。
倒れ伏した数名の男の中心に立っている黒髪の少女。
綺麗な、どことなく中性的な顔立ちに少々見惚れていると、少女に気が付いたのか彼女は顔を上げる。
しばらく見つめ合う二人、すると黒髪の少女は口を開けて。

「……私に何かする?」

と一言。
その言葉の意味を理解して、顔を一瞬しかめた赤髪の少女は返す。

「私をそこの男共と一緒にしないでよ。金には困ってないし、女の子を襲ってどうこうする気は無いって」
「女の子、か。うん、それなら助かるよ。私も疲れるのは嫌だし」

男達をそのままに、路地裏を去ろうとする少女。
赤髪の少女はそれを見送ろうとする。

「あ、そうだ」

と、黒髪の少女は立ち止まって赤髪の少女に振り返る。

「船の乗場って、どこにあるかわかる?」

振り返った姿勢のままでされた質問に、僅かに苦笑しながら腕で方向を指し示して赤の少女が答える。

「ここから大通りをあっちに行って、右に宿屋が見えてきたら、その宿屋の左側にある小道を行った先にあるわよ」
「そっか、ありがとう。今度会ったらお礼させてね」

黒髪の少女は今度こそそう言って駆け去っていく。
それを見送った赤髪の少女は自らの借り宿へと歩を進める。

「また会ったら、か。……船の中で会いそうだから、名前ぐらい聞いておけばよかったかな」

袖すり合うも多生の縁。
それがこの先どのようなものになるのか、赤の少女は解っていなかった。








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「やはり、緑はいいな」

黒髪を持つ少年は大樹に背を預けながら、眼下に広がる草原を眺めている。
傍らには黒のアタッシュケース、本人が白いシャツに黒いジャケット、黒皮のジーンズに黒の革手袋という格好なので、遠目からは黒い塊に見えるだろう。

「さて、そろそろ行かないと日が暮れる。……ここらならどうにかなるとはいえ、魔物に襲われるのは勘弁願いたいしな」

黒のアタッシュケースを片手に、少年は立ち上がる。
少年の視線の先には、大地の切れ端とそこにある船。

「楽しい休みはそろそろ終わり、か。……楽しい、とは言いつつも後半は代償も多かったが」

大きく伸びをして、彼は歩をその船に向けて進める。
時折吹く心地よい風に目を細めながらもしばらく進む、と視界の端に黒い影を見た気がして少年はそちらに視線を向ける。
遠いためによくはわからないが、彼の目には緑の髪に犬の耳を持つ少女とそれを追いかける四足歩行の動物が見えた。

「……ペットとじゃれあい、というわけではなさそうだな」

船の時間は大丈夫だろうか、と呟く前に少年の足は踏み出されていた。
それに気がついて苦笑した彼は、顔を上げて力強く大地を踏み抜く。

「相変わらず、俺の体は俺の思い通りにはなってくれそうにない」

呟いて、笑う。

「だが、悪くはないな」






少女は己の不運を嘆きつつ足を動かしていた。
後ろから追いかけてくるのは獅子型の魔物。
歩を止めれば即座に運命が決まることを確信し、少女は逃げ続ける。
後少し、後少しで村にたどり着くと。
自分を鼓舞しながらも。
しかし、その逃走劇もその少女が躓いたことで終わりを迎える。

「あ……」

うつぶせに倒れた少女の背に、魔物の足が置かれる。
逃げられないように、抑え込むように。
それを感じた瞬間少女が味わったのは恐怖。
相手に自分の命の与奪権を握られているという事、それを嫌という程に実感した為。

「やだ……」

力なく、息も絶え絶えにこの現実を否定しようとする少女。
だがそれを魔物が聞き入れる訳もなく。
その顎が大きく開かれようとした次の瞬間。

「ギャウッ!」

魔物のあげる悲鳴が、少女の耳朶を打ち、背の重みが消失する。

「えっ!?」

思わず涙を拭くことも忘れて顔を上げるとそこには。
跳び退いた魔物と宙を舞う黒い何か。
そしてその黒い何かを横から飛んできた影が受け取り、そのまま体を捻りつつ魔物にその物体を叩きつける。

「ギャ……!」

一連の動作は流れる様で、一瞬それが人だとは思わなかった。
人だと気が付いたのは、その影が左の拳で牙ごと魔物を打ちすえて霧散させ、こちらへと振り向いたとき。

「大丈夫か? ……って、転んでるんだから大丈夫なはずもないか」
「だ、大丈夫、です。それより……」

何とかそれだけ声を絞り出した少女は、お礼を言う為、そして最後の一撃によりずたずたになった彼の左手をどうにかするために立ち上がる。

「あ、これか。自分の得物を他人に渡してしまったからな。仕方がないから素手でやってしまった」

未だ血の流れ出る左手をひらひらと軽く振って笑った彼は、思い立ったように苦々しい顔をする。

「まずいな、船が出てしまう。 ではな、送ってはやれないが気をつけて帰れ?」
「え、あ、ちょっと……」

そのまま去って行った彼を、少女は呆けた顔のまま見送っていた。






「はぁ、今日は大変でした……」

緑の髪と犬の耳を持つ少女はベッドに身を落とし、今日のことを思い出していた。
心残りとしては、助けてくれた彼の手を『治療』できなかったことと、礼を言えずじまいだったこと。
考えても仕方がないと思いなおし、頭を軽く振ってベッドにもぐりこむ。

「疲れたし、早く寝ないと明日の船に寝坊してしまいますね……」

そう呟いて、目を瞑る。
想いを馳せるはまだ見ぬ地、灰島。
その地に何が待っているのか、少女は期待と不安に頭を巡らせる。
すると、何時しかその部屋に、静かな寝息が響いていた。


















~ Eater meet Inferno to destruction
                        and
                          Marionetter meet Soul salvation ~




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狩咲 佐倉

Author:狩咲 佐倉
ネトゲとかいろいろやってます。

このブログの更新頻度は確実に遅くなる、だろう。




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